<nac78 97/12/11>
運命 −レンとリーアス−
☆コメント☆
こんばんにゃ NACです
ここのところやけにペースが上がってます
と言うか昔のペースに戻っただけという話もありますが
たぶん年明けにはペースが落ちてるはずです(笑)
(ブルーアイズが終わるとペースが落ちるでしょう)
レンのアンダースーツ姿は前回で見納め、今回からこの服になります。
スカートだと動きにくいのではと言う意見もあると思いますが
スカートの両側にスリットが入ってますし、下は・・・謎にしましょう(オイ
リーアスも次出るときはアンダースーツではないので今からどういう服にしようか
考えてます・・・・その前にこの次出る機会があるかどうかも謎ですが(^^;;
しかし、当初4〜5枚で終わらせるつもりだったのに
ストーリーを書いていく内にどんどん長くなっているのが何ともかんとも
後どれだけで終わるか・・・・2枚ぐらいかな?
そんなわけで続きをどうぞ・・・・・
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レンがセインと出会い、彼の工房で修復を受けてから二日が経過した。
体の調子は元に戻ったようだが、心の方はセインの知っているレンにはほど
遠い感じがした。
何か話しているときもどこか影があり、一人の時は泣いていた。
「レン、お前に会わせたい奴らがいるんだ」
昼頃、セインはレンにそう言った。
レンはきょとんとし、「誰ですか?」と聞き返したが、セインはただ笑って
いるだけだった。
セインがレンに会わせたい人たちは、今セインの仲間達とここから西へ100
km程行ったところにある町にいた。
彼は半ば強引にレンをエアカーに乗せると出発した。
その際、セインはレンに護身用にとレーザーソード、ベルトに内蔵したシールド
発生装置、ターゲットスコープを装着させた。
エアカーの旅はそれほど苦ではなかった。
そして何事もなく目的地に着けると思っていたその時、エアカーは攻撃を受けた。
目的地まで後20km弱の地点であった。
直撃こそ免れたがエアカーは横転、砂に突っ込む形になった。
二人は何とかエアカーから脱出すると同時に、エアカーはレーザービームの直撃
を受け爆発した。
「!」
爆風に乗った破片がセインの足に当たった。
「兄さん!・・・!?」
レンは目を疑った。
セインの足に出来た傷から見えたもの・・・・・それは筋肉や血ではなく、自分
たちと同じ機械だった。
「兄さん、これは・・・・」
「詳しい話は後だ!それよりも・・・・」
セインはレーザーの飛んできた方を見た。
「意外と早かったな・・・・・リーアス・・・・」
そこには対白兵戦用装備をしたリーアスが立っていた。
「・・・・何で・・・・何でリーアスが・・・・」
「お前達が相手では普通のS級では歯が立たないからな・・・同等の力を持った者
を追っ手に使うのは当然だな」
「でも・・・・」
「どうするレン・・・俺はこの通り足をやられて動けない状態だ。
この場に俺を置いて20km先にいる俺の仲間達に助けを求めに行くか、それと
もリーアスを倒すか、二つに一つしかない」
「そんな・・・・どちらも選べるわけ無いじゃないですか!」
「・・・・・・」
「なんでお兄さまがここに・・・」
レンと一緒にいるセインの姿を見つけてつぶやいた。
レン一人だったらなんともないだろうと思ってした攻撃だったが、セインが一緒
にいたことを知って愕然としていた。
「私・・・・下手をしたら取り返しのつかないことをしたかもしれない」
彼女はすぐに駆け寄り安否を確かめたかった。
しかし体に埋め込まれた監視装置のためにそれが出来なかった。
「お兄さま、ごめんなさい・・・・・お姉さま・・・早く私を・・・・・」
「第2波がこないな・・・・・本気だったら撃ってきてもおかしくないが・・・・
もしかして!」
セインはレンの肩を借り立ち上がるとリーアスに向かって叫んだ。
「リーアス!なぜ撃ってこない!ここにいる二人は反逆者なんだぞ!どうしたリー
アス!!」
「に、兄さん!」
だがそのセインの言葉にリーアスは立ちつくすしかなかった。
「・・・・・・・撃てるわけ・・・」
その目からは涙がこぼれていた。
「レン、出るときに渡したターゲットスコープでリーアスを見てくれないか。なにか
異物が埋め込まれていれば反応があるはずだ」
セインは小声でレンを促した。
「う・・・・うん」
レンは言われたとおりにスコープでリーアスの見ると確かに彼女の右腹部に反応が
あった。
ターゲットスコープは敵の位置や能力を数字として表示する機能を持ち、さらに3
人の体を知り尽くしているセインはもしもの為に異物に反応する機能も付けていた。
「うん、ある・・・右腹部に10cm角の異物が・・・・」
「きっと、自爆機能を持った監視装置だな・・・・・リーアスは初めから死ぬ気だ。
彼女は、リーアスは、お前に殺されるためにここにいるんだ」
「そ、そんな・・・・・」
「右腕に装着してるソードでリーアスを助けてやれ。お前なら装置だけをえぐり出す
ことが出来るはずだ」
「!?」
「出来るな」
レンは答えなかった
「レン」
「出来ないよ・・・・・・失敗したらメルアールみたいにリーアスも・・・・」
「レン!メルアールの時はどうしようもなかったんだろ。助けたくても助けられない
状況だったんだろ。だけど今は違うだろ。リーアスは助けることが出来るのはお前し
かいないんだ。助けることが出来るのに助けないつもりか!レン!答えろ!」
「兄さん・・・・」
「妹を失って悲しいのはお前だけじゃない・・・・出来れば俺が助けてやりたい。
でもこの足では・・・・・だからレン・・・・」
「うん・・・・・兄さん、分かった」
レンはリーアスの方を向くとゆっくりと歩き出した。
その目にもう迷いはない。
ただ一つ、リーアスを助けるために一歩一歩近づいていった。
「お姉さま・・・・」
こちらに近づいてくるレンの姿を確認するとリーアスは監視装置の目をごまかすた
めにレーザーをレンに向けた。
着弾点はレンの足下・・・・・発射。
レーザーは寸分の狂いもなくレンの足下に着弾した。
その衝撃で砂が舞い上がり、あたりに砂埃が立ちこめリーアスはレンの姿を見失っ
た。
「お姉さま、どこに・・・・・・」
リーアスはありとあらゆるセンサーをフルに使いレンの姿を捜した。
だがそれよりも早くレンはリーアスの背後に回り込んでいた。
「リーアス」
「!お姉さま!!」
次の瞬間、レンはスコープが示したリーアスの体の中の異物のある場所−右腹部に
右腕のソードを突き刺した。
そして、神業とも言える早さで装置をリーアスの体からえぐり出すと彼女を抱きか
かえその場から離脱した。
次の瞬間、装置は爆発した。
しかし二人はベルトに内蔵されたシールド発生装置が自動的に発動したため、爆発
に巻き込まれずにすんだ。
レンはすぐにリーアスをセインの元に連れていった。
装置を無理矢理えぐり出した形だったので、その周辺の組織は破壊されているも同
然だったが、セインは見て「この程度なら命に関わることはないな」と言った。
このあたりの組織は補助的な機械が多かったのが幸いしたようだ。
「お兄さま・・・・・お久しぶりです」
セインの姿を間近で見てリーアスは初めて笑顔を見せた。
「元気そう・・・・というのは変だな・・・・ま、すぐに直してやるからな。リーア
ス」
「はい・・・・・それからお姉さま、ごめんなさい。私・・・・」
「ううん・・・・本当に謝らなければならないのは私のほう。だって、私・・・・」
レンがそこまで言ったとき、突然の地響きであたりを揺れた。
3人は周囲を見渡すと10kmほど先に巨大な移動要塞の姿があった。
「あ・・・・あれは、移動要塞レガリュート・・・・完成していたのか!」
セインは唇をかんだ。
レガリュート−セインがまだ軍の研究所にいた頃から開発が進められていた大型移
動要塞。
だが完成を待たずに終戦したが、密かに開発が薦められていたらしい。
全長1kmを越えるその巨体は一斉射撃で都市を一つ消滅させるだけの威力がある。
まさに殺戮と破壊の為だけに生み出された化け物であった。
レガリュートから十数台のホバーがこちらに向かって発進してきた。
そしてあっと言う間に周りを取り囲まれた。
取り囲んでいるのは一般兵士とA級ソルジャー。
全部で30人強。
こちらはまともに戦えるのはレン一人。
まさに絶体絶命の状況だった。
セインは何とか脱出する方法を模索していた、この危機的状況から脱出する方法な
ど皆無に等しかった。
そうこう考えていると、取り囲んでいる一角が崩れ、そこに見覚えのある男の姿が
あった。
「カイザルト!!」
セインはその姿に思わず叫んでしまった。
自分を殺した張本人がそこに現れたのだから・・・・。
「ほぉこれは驚いたな。レガリュートのテスト中に爆発をキャッチして来てみれば、
殺したはずの男にまた会うことになろうとはね」
「覚えていてくれて光栄だね。オヤジのおかげで頭の中だけをアンドロイドに移植し
て助かったんだよ」
「なるほどね・・・・君の父といい、君といい、そしてそこの2体のがらくたとい
い、私に逆らうのが好きなようだな」
「!?
まさか、オヤジまでも・・・」
「ふふふふ・・・・・」
「カイザルト・・・・貴様ぁ!」
「安心したまえ、すぐに君たちもそこに行くことになる」
カイザルトはさっと右手を挙げた。
それと同時に回り囲んでいるすべて兵士達がセイン達に向け銃を構えた。
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てなわけで、今回はここまで
無事(?)レンはリーアスを助けることが出来た。
しかし、本当の危機はまだ去っていなかった。
移動要塞レガリュート、そして自分と自分の父の敵カイザルトが目の前に・・・。
この絶体絶命の危機をセイン達はどうやって切り抜けるのか
それともここで死ぬことになるのか
次回こうご期待!
・・・・・こう書くとなんか予告みたいでかっこいいかも(^^)
このあと、「おいおい」と言う展開が待ってます(別名お約束というやつね)
そんなわけで次回また別のものを描く予定なのでこの続きはその次となりますが
どうぞまた見て(読んで)ください
ではではこれで